会長挨拶
第101回日本循環器学会四国地方会学術集会を2012年12月8日(土)、松山市総合コミュニテイーセンターで開催します。
長い歴史を持つ本学会は四国の循環器診療の発展と向上に大きく貢献して参りました。諸先輩のご努力に敬意を表します。
循環器領域では、1980年代以降、手技を伴う診療、デバイスや画像診断が急速に進歩し普及しました。その後、臓器別診療の流れの中で各大学や病院に“循環器内科”が設けられ、医療レベルの向上に貢献しています。そして、現在では、冠動脈疾患は心臓病に留まらず全身の血管病の一つとして認識されるようになり、より良い医療を提供するため多くの診療科や職種とのコラボレーションが重要視されるようになっています。科学的根拠に基づいた医療が叫ばれる中で、循環器科医の関心が手技偏重から長期的視野に立ったリスク管理へと移り始めています。手術、手技における低侵襲化の流れが加速され、循環器内科医と心臓血管外科医の守備範囲が重なり合う領域が増えています。さらに、女性医師の役割が益々大きくなり、男女を問わず様々な診療へのかかわり方が生まれています。
これらのことを踏まえて、今回の学術集会を企画したいと考えています。教育講演(内科系1題、外科系1題)では講師の先生方が傾注されているup to dateなお話を、ランチョンセミナーでは日頃の診療に直結するテーマでのお話しをしていただく予定です。また、本会の運営に当たり、より多くの女性の先生方にもご協力をお願いしたいと考えています。
一般演題を8月1日から9月5日にかけて募集します。たくさんの方々にご参加いただき、有益な会になることを期待しています。
第101回日本循環器学会四国地方会
会長 風谷 幸男(愛媛県立中央病院循環器病センター)